クロちゃん通信 〜お仕事場のお困りごとをズバッと解決!〜 │ 株式会社黒田生々堂 HOMEアスクル非常用防災トイレは何回分の備蓄が必要?トイレは水や非常食よりも先に必要になる!~トイレは我慢できません。簡易トイレの備蓄は人数分足りていますか?の巻~
2024/09/13
「防災備蓄」といえば、真っ先に保存水や防災食料品を思い浮かべますが、
実際にはトイレのほうが早く、数も多く必要になるのはご存知でしょうか。
トイレは食事の回数よりも多く、非常用簡易トイレは思いのほか沢山必要になります。
必要な防災トイレの備蓄数を把握して、備えを見直しましょう。
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大規模災害が発生すると、ビルや建物の水洗は使えなくなってしまいます。
のどの渇きや空腹を感じてからでも1日はなんとか我慢することはできても、トイレにいきたくなってから1日我慢することはできませんよね。
地震、台風、大雨などの災害が起きた時、じつは水や食料よりも防災トイレが先に必要になるのです。
トイレの個室と便器が使用できる状態なら、便器にビニール袋をかぶせて使用する非常用防災トイレがあれば、災害時でも衛生的にトイレを使用することができます。
非常用トイレ・防災トイレ・簡易トイレ・携帯トイレ など販売元により商品名やセット内容は多少異なりますが、
が基本セットになっています。
災害発生後、1~2回はタンクの水で流れても、3回目は流れないかもしれません。
用を足してから「流れない!」となると、そのトイレでは防災トイレを使うこともできなくなります。
また、地震により排水管が破損していて汚水があふれることも考えられます。
「イチかバチか」で流す前に、速やかに防災トイレの使用を開始できる備えが必要です。
時事ドットコムニュース「初動で「携帯トイレ」がカギ」
"災害時のトイレ対応で重要なポイントとなるのは「被災直後に携帯トイレをいち早く設置できるかどうか」。避難所の建物やトイレが無事で携帯トイレの備蓄があれば、日常に近いトイレ環境を保ちつつ、仮設トイレの設置までなんとか持ちこたえることができる。しかし、初動対応が間に合わないとその後の深刻な事態を招くことになる。
記者が避難所で出会った人々からは、「便器には排せつ物が積み重なり、臭いもすごかった」という声も聞かれた。加藤代表は「トイレが一度こうした不衛生な状態になってしまうと、断水中に清掃して元に戻すのは大変。最初の対応ができるかどうかで、その後のトイレ環境が大きく変わってくる」と説明。衛生環境を守るためにも、避難所には一定程度の携帯トイレを備蓄しておくことが大切だと訴えた"
トイレがきれいな状態のうちに防災トイレに切り替えることで、
災害時水を流せなくても、衛生的にトイレを使用することができます。
災害発生から、速やかに防災トイレに切り替えるために、「とりあえず」の使用分だけでもすぐに取り出せる場所に保管しておきましょう。
書類棚やキャビネットにコンパクトに収納できる防災トイレや、トイレに常備しても景観を損なわないインテリアのような防災トイレもあります。
内閣府防災情報「災害時トイレの必要数計算シート」によると、
携帯トイレ・簡易トイレ(便袋)の備蓄目標数は
【一日の平均的なトイレの回数=5回】×【最大想定避難者数】×【日数】
とされています。
便器にビニール袋をかぶせて使用するタイプの防災トイレ(便袋)は使い捨てなので、一人一枚では足りません。
トイレ1回につき1枚、1人あたり1日5回=5枚の便袋と凝固剤が必要です。
最大想定避難者数は、大規模災害発生時に帰宅困難・一斉帰宅抑制で職場待機となる可能性のある人数で想定しましょう。
大規模災害発生時の一時待機としては、最低3日分の備蓄が目安とされています。
まずは (1日5回 ×3日分=15回分)× 人数分 の防災トイレを準備しましょう。
実際に計算してみると、意外と多く必要だということがわかります。
非常用トイレの備蓄数が足りるかどうか、必ず事前に計算して確認しましょう。
ただ、内閣府防災情報や東京都地域防災計画などによると、震災発生から各ライフラインの復旧目標の中で、上下水道の復旧目標日数は約30日とされています。
防災トイレの備蓄数には余裕をもって備蓄しましょう。
災害発生から、速やかに防災トイレに切り替えるためには、事前に防災トイレの使い方を確認し、周知共有しておくことも大事です。
一般的な非常用防災トイレセットには、排せつ用の袋の他に 廃棄用・カバー用の袋が入っています。
まず最初は、便座を上げて便器にカバー用の袋をかぶせます。
①のカバーの上に、排せつ用の袋をかぶせて使用します。
便座を下げて、排せつ用の袋を便座をおおうようにセットすると便座の汚れを避けられます。
袋のサイズが小さい場合や、便座に汚れがなければ、カバーの上に直接セットします。
使用後、汚物全体に凝固剤をふりかけます。
凝固剤は一回につき1袋を使用します。
凝固剤は給水ポリマーにより水分を固めて、臭いもとじ込めます。
排せつ用の袋は汚物やにおいがもれないよう、きつく口を結びます。
ねじってなるべく空気を抜くようにして結んで、廃棄用の袋にまとめておきます。
廃棄用の袋は、貯めすぎると重くなり袋が破れたり移動させられなくなるので、5回~10回分で交換するようにします。
使用1回分が300~500g、1日5回/3人/3日分でも約45回分で約22kgにもなります。
また消臭・防臭タイプの防災トイレでも、どうしても悪臭がもれる場合があります。
廃棄袋の保管場所と保管方法も事前に検討しておきましょう。
災害時でもトイレを快適・衛生的に使用する為に、防災トイレと合わせて準備しておきたい物。
倍巻き・長尺タイプだと場所を取らずに保管できます
簡易トイレの取扱いに、使い捨て手袋があると安心できます
簡易トイレの臭い対策に、消臭機能付きのゴミ袋で2重に包んで廃棄します
手洗いできないときの衛生管理に除菌タイプのウェットティッシュは必須です。
停電中の場合は、灯りも必要です。
簡易トイレの気になる臭い対策に。介護用消臭液が役立ちます。
既存のトイレが使用できない場合は、ポータブルトイレや、折りたたみ式・段ボール組立式などの非常用簡易トイレが必要になるかもしれません。
防災用品というと大規模災害を想定しますが、トイレの水洗が使えなくなるという状況はもっと身近に起こりえることです。
ビルや建物によっては不慮の停電や貯水槽の不備など、突然の「流せない!」が起こっても、防災トイレの準備があれば安心ですね。
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